行程:焼山温泉08:31→09:50昼闇谷横断→10:30吉尾平へのトラバース→13:15鉢山コル13:40→15:32焼山温泉
メンバー:CL/M井、非会員1名
パウダースノーに期待が持てなくなる3月はロケーションとまったりした春スキーを求めての山行が多くなる。そこで、自然と海谷山塊周辺へ足を運ぶようになる。
今回、以前から誘っていたT子さんに声をかけ、天気快晴絶好の山スキー日和の中、鉢山へと出かけた。(彼女はテレマーク)
前日にネットで見たら焼山温泉は閉鎖中とのこと、永年駐車と入浴でお世話になってきたのにいささかショックである。駐車場が閉鎖されて使えなかったらどうしようかと思案してきたのだが、その心配はなく多くの車が駐車中。準備しているグループも何組かいる。
8時半、スキー場跡地から出発。林道の積雪は結構多い。一昨日に積雪があり、20cmくらいの新雪が乗っている。うれしいことに既に何人か鉢山へ向かったらしく、しっかりとトレースがついている。結構大きく育った杉林を抜けて昼闇谷を横断。谷はこのあたりまだ完全に埋まりきっていなく、谷を詰めるグループはいないようでトレースは全て鉢山方面へ。いやらしいトラバースの後、10時すぎには吉尾平へと抜け出た。
ここからがこのコースのロケーションの素晴らしいところ、烏帽子から阿弥陀の裾野が広がって、日本離れした光景となる。焼山北面台地もいいところだが、こちらも負けないくらい素晴らしい。
無風快晴で気温が上がり汗が噴き出し、着衣を調整しながら、ゆっくりと歩を進める。前後に人影はなく、まったりした時間が過ぎる。やがて鉢山が大きくなってきて、前のグループが視界に入ってきた。鉢山斜面にも滑走跡が見える。鉢山の急斜面を登って今にも滑り出そうとしている人影も確認できる。(しばらくしてから滑り出したが大ターンであっという間に降りてきた。)
13時過ぎ、ようやくにしてコルへ到着。(結構長かったな~。)間近で見る鉢山は迫力十分。反対側の天狗原山、金山、雨飾山も普段見慣れない角度からで新鮮だ。
昼食後、あまり長居しても雪が悪くなるとそそくさと出発。先行グループは皆、昼闇方面へ行ってしまい、吉尾平を引き返すのは直前に滑って行った一人と我々のみ。先ずは、鉢山の裾野のきれいな斜面を滑る。日陰になっているこの部分が素晴らしくスキーが滑って一番良かった。(日光が当たる部分はストップスノーだった。)
途中、ワックスを塗り足したり、足が持たないので何回か休憩しながら緩斜面を楽しんだ。トラバース地点で再度シールを付けて昼闇谷を横断、杉林の林道をヘロヘロになりながら滑降を続けて、15時半焼山温泉に到着。往復7時間と長丁場だったが、素晴らしいロケーションを満喫したツアーだった。(山スキーは滑りばかりでなく、登りを楽しむのも大いに良いな~と再認識)
帰りは当然、焼山温泉ではなく少々お高い(¥800)笹倉温泉で汗を流して、長野への帰路についた。 (M井記)
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