2018年10月21日(日)小川山マルチセレクション(例会山行)


行程:
8:10廻り目平P→9:30セレクション取付→15:10 6ピッチ目終了点→16:30回り目平P
メンバー:CL/S川 S々木 H岡 S谷 D原 K藤

 この日は雲一つないクライミング日和でしかも初めて登る大人気ルート、セレクション。否応なしに期待が高まるが、回り目平駐車場は8時前でもうほぼ満車状態である。ルートの混み状態を不安に感じながら、屋根岩2峰へ向かった。案の定ダイヤモンドスラブには大量の人がいる。順番待ちをしながらゆっくり準備をした。今回私はS谷さんとペアになり、ザイルはシングルを使った。
出だしのクラック、ルートは短いのだが、傾いているためいやらしい。手も足もの置き場に困り、結局カムを思い切り掴んでA0で抜けた。続いて2ピッチ目のスラブ。思ったより立っているが、ガバもそれなりあり快適なピッチであった。3ピッチ目はチムニー。これの登り方が今一つわからない。ザックを前に抱え、背中と足でつっぱってずりずり這い上がりながらなんとか抜けたが、もしリードなら抜けられたのだろうか?こういった3次元的に体全体を使って登る能力は、岩場で場数を踏んでいかなければいけないとつくづく思う。
 4ピッチ目は2段になったクラック。行動食を食べながら、先行パーティが苦労しているのを見て、緊張が高まる。先行者のマネをして目の前木に登りながらカムだけ2本セットし、少し下がってから取付いた。フットジャムをだましだまし効かしながら、なんとか上部のガバを取り一安心。その後左のスラブ状のセクションへ乗り移る一足が怖かったが、思い切って荷重移動させ前進することができた。上部のクラックはガバが多く問題なかった。
 次はセレクションのハイライト(?)恐怖の露出したトラバース。ここでやっとの大きいカムの出番。見た目よりフリクションが効いて危険ではないが、やはりとても怖いことに変わりない。なにげに出だしの部分も怖く気が抜けなかった。
最終6ピッチ目はY時の立ったクラック。フレークをつかみレイバックで登るが、大分疲れが溜まっていてカムをセットするのがしんどい。右側の簡単な方の割れ目へいっぱいいっぱいになりながら進む。上部に達するとフレアした寝ているクラックだった。ここで地面に足が着きそうだと安易に降りてしまった。これが間違いだった。内側に足がどこにもひっかけられず、腰で挟まった状態になってしまい動けなくなってしまった。幅が広すぎてランニングビレイもとなれないので、安易に腰を外すわけにもいかず、どうにもならない。こんな状態で20分ほどもがくが、無用の長物となったカムもガチャガチャひっかかり、イライラして叫び声をあげまくった。そのうち岩の表面の右側に一本筋が入っているのを発見し、なんとかその溝へ右足を乗せて脱出できた。そのまま溝沿いに歩き、最後は終了点へジャンプして降りた。あー疲れた。 (K藤記)

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  • 2ピッチ目終了点よりダイヤモンドスラブ
    2ピッチ目終了点よりダイヤモンドスラブ
  • 3ピッチ目チムニー
    3ピッチ目チムニー
  • 4ピッチ目クラック
    4ピッチ目クラック
  • 4ピッチ目終了点
    4ピッチ目終了点
  • 5ピッチ目トラバース
    5ピッチ目トラバース
  •  6ピッチ目終了点より
    6ピッチ目終了点より
  •  6ピッチ目終了点より2
    6ピッチ目終了点より2
  •  終了点より
    終了点より