　　２０１８年８月１９日（日）　八ヶ岳　河原木場沢沢登り（例会山行）

行程：茅野市市役所6:00→駐車場6:45→6:55入渓地点→7:10一の滝→7:20二の滝→8:00醤油樽の滝→9:40二段の滝10:15→11:10出渓地点→12:20西尾根登山道→13:35枯尾の峰分岐→14:10、1979ｍ付近（登山道から離脱）→14:55駐車場
天候：曇り
メンバー：ＣＬ/Ｋ藤、Ｓ谷、Ｙ本

　全員初めての沢なので、皆で情報を持ち寄って行くことに。地形図（紙）、スマホ用登山アプリ地形図及び入渓者の記録、ログ等｡共同装備：20mフローテングロープ×2、カム、ハーケン
　暑さを期待したが肌寒、雨具等着てから登り始める。途中陽がさして来ると雨具等を脱いだが、駐車場まで着衣はそのまま、雨でもなく、こんな低温の沢登りは初めてだった。
　駐車場から醤油樽の滝入口標識の所に行くと｢落石のため通行止｣表示とロープが張られていた。一の滝から醤油樽の滝迄ハイキングコースを放れて沢を登る。一の滝右岸にハシゴが有るが足慣らしのため滝を登る。
　二の滝は少々ハードのためロープで確保することにするが、支点が取れないのでハーケンを打って確保。難しい登りのためＹ本のために滑落防止用と引き上げ補助用の2本のロープを使用。
　醤油樽の滝は圧巻だがなんで醤油樽？　記念写真を撮った後、梯子を登ってハイキング道（獣道のような狭いトラバース）を戻って行くと左岸に登山者、「右岸に渡らないと醤油樽の滝に行けないよ！」と声を懸けたがどうしたか。
　右岸を下りﾛｰﾌﾟや踏み後がトラバースから登る方向に変化。暫く進むと大岩、入渓者の記録には右を巻くと有り進むが行き止まり。ログ等で確認すると左を巻いている、戻ってを左を巻く。尾根に登り下ると沢が見える。古いカラビナとロープの支点が残置。安全第一、急な下りにロープを下ろし、手で確保しながら沢に降りる。
　二段の滝に着く。高巻きをするか登るか協議、一段目は登れそうと右側をＳ谷氏が登るが支点の確保に難儀、不安定な倒木に一応支点を確保。Ｋ藤氏が一段目を登り、更にＳ谷氏の確保を得ながら安全な場所に移動。次いでＫ藤氏の確保を得ながらＳ谷氏が確実な支点確保の場所に移動し、Ｙ本にロープを投げる。
　　一段目は右側を登るが岩が脆い、力を入れるとはげ落ちる。慎重に足場や手がかりの安全を確保しながら登る。やっと一段目を登ると右の水の流れている所を登れとの指示、岩はヌルヌル、手がかりの岩もボロボロ、Ｓ谷氏の指示を受けながら二段の滝の上部に着いた。
　その後綺麗なナメや滝を幾多か越えて脱渓地点に着く。天狗岳に向かう稜線に出るには、急なガラバかつ脆い岩の登り。岩は殆ど浮き石、足場を慎重に確保、手で岩を押しながら滑落に怯えながら登る。途中でＳ谷氏からバイルを借りる。バイルを使うと滑落への安心感が出て気持ちに余裕ができた。
　縞がれの林にから暫く登ると西尾根登山道に着いた、既に疲労困憊。
　西尾根を下り、途中枯尾の峰への道に入る。踏みあとは薄いが赤くテープがある。1979m 付近から登山道を離れ、急な斜面を駐車場方面に降りた。途中岩場が有り懸下降、林の中の下りといえバリルートは常に緊張が必要と感じた。
　留意点：
　①大岩の記録が右に巻くとなっていたが、実際は左だった。情報を鵜呑みにせず、地形図等を見て自己判断が必要。
　②バイルは重いが、ザレ場や草付きの高巻き等には安心。誰もが未経験の沢には必須。
　③樹林帯の下りにも予想外の懸垂下降が必要な崖がある。ハーネス、ＡＴＣ等は安全な場所に出るまで身につける。
　
初級と言われるルートだか、高巻きを最小限して登るとベテランも楽しめるかも。(Ｙ本記)