行程:
3/17 11:30八ヶ岳山荘着→3:30行者小屋着
3/18 4:00起床-5:30出発→6:30取り付き→7:00取り付き→10:30尾根→行者小屋12:00→八ヶ岳山荘14:30
メンバー S井 S谷
17日
朝は曇っていたが登り始めるころは快晴となる。本日は行者小屋までなのでゆっくりと登る。
今回は小屋泊orテント泊で悩んだが、結局3シーズン用のテント泊となったが、夜もさほど寒くならず問題なかった。
18日
中山尾根を登りきると、最後は尾根が細くなりその突き当りが、取り付きとなるため迷うことはない。
突き当りの直登ルートと、右側に5mほど降りたところから左上するルートの2ルートがあるとのことだが、直登は難しいと言われている。
また、更に右の方にはロープが下がっており、そちらから間違えて?取り付く人もいるようである。
右側から登るときには、直登ルートの取り付きから右側に岩場を降りないといけないため尾根から早めにトラバースし下から取り付いた方が良いかもしれない。
今回は直登ルートを取り付きから見るとさほど難しいようには見えないため、トライする。
しかし取り付いてみると、予想外に立っている。支点から直上せず、少し右寄りから取り付いた方が良い。
上部のバンドに上がる手前が少し厳しい。今回はピッケルだけなので、雪が付いていたら登れないかもしれない。
バンドを上がった、左側2mほどの場所でピッチを切る。そこから直登(凹状クラック有り)と左側の草付きの2ルートに分かれる。
先行の3人パーティーは左側の草付きに取り付いていたのが下から見えたが、その場についてみると、スラブ上の岩の上に薄く雪が付いている。
よく見ると、アイゼンがかかるような場所がところどころ見えたので、行けないこともないが、直登の方が楽そうだったので、そちらにする。
小さめのカムがここで役に立つ。ここも雪が付いていたら、厳しい登りであろう。クラック上部はうっすらと雪があり、ピッケルの効きがいまいち信用できない。足を上げすぎず、少しずつ上げてなんとかクリアする。
そこから雪稜となるがかなり急であり、雪が無い時には浮石による落石が起こりやすく、後続の登攀者に直撃しそうである。
3P目は雪稜。4P目は雪稜であるが、コンテですすむ。5P目上部岸壁 最後が被っているいるところであるが、アイゼンで削れた場所があり足の置き場所が結構ある。少しずつ足を上げていけば問題ない。
6P目かなり急な雪稜となる。支点が見つけられず、かなりランアウトしてしまった。少し被った乗越の手前でビレイする。ここも雪が無い時は、落石の危険あり。
7P目尾根までトラバース ここも結構な急斜面をトラバースする
尾根から見ると我々の後にあと2パーティーは取り付いているのが見えた。
くだりは地蔵尾根、雪は柔らかくアイゼンが効き難いため慎重に降りる。
テントでコーヒーを飲んだ後、八ヶ岳山荘に降りる。
今回は岩にはあまり雪がなく気温も高めだったため、とても楽しい登攀でした。S井さんに感謝です(S谷記)
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