2016年11月3日(祝日)  戸隠西岳(例会山行)


 行 程: 鏡池6:15→牧草地7:00→熊の遊び場9:00→無念の峰10:15→第一峰11:00→西岳11:30→本院岳12:10→八方睨13:10→五十間長屋14:10→奥社15:00→奥社駐車場ゴール15:15
 メンバー:L  H岡 Y本 D原 F田 U松 K林 K坂 M井 計8名
 
 戸隠連峰にありながら近くて遠い戸隠西岳に行ってきました。
 2台に分乗1台は鏡池、1台は下山口の奥社駐車場にデポ(今年から奥社入口の無料駐車場が有料になってます。1回600円)
 天気は午後から崩れる予報だが朝は日差しが出ていた。M井さんを先頭に鏡池をスタート。登山口からは登山道を100m程高度を下げながら渡渉が3度あった。ブナ林の中を順調に高度を上る。その後予報より早く天気が崩れ子雪が舞い始めた。最初の鎖場から岩稜帯となりヘルメット・ハーネスを装着する。この天気で西岳までいけるか不安となる。
 本日一回目の核心部、足場の悪い蟹歩きの鎖からハシゴに移る、鎖とハシゴがずれていて難しい。D原さんの「オッカネー」の大声でビビッてしまった。H岡さんに励まされ何とか無事通過、鎖と急登の連続で早くもヘロヘロ。天気は思いのほか改善、暑がりの私は肌着一枚でも汗だくヘルメットが蒸し暑い。霧氷のついた尾根に出ると絶景にいやされながら蟻の戸渡りを通過し第一峰に到着、「ここまでくれば一安心、あとは気持ちのよい尾根歩きですよ」誰かがささやいておりましたが後で後悔することになる。30分ほどで本日の目的地西岳山頂(2053m)に到着、箱庭のような紅葉の絶景を眺めながら昼食休憩、来てよかった。
 K林さんの先導で本院岳に向かい始めたころから再び天気が怪しくなる。風が強くなり雪が舞い視界も悪い、濡れた登山道を竹や枝を掴みながら慎重に歩く。アップダウンの連続と長く急傾斜の鎖場で体力を消耗し厳しい山行となる。私はP1手前の鎖場で左手小指の先を裂傷し左手が痛くて使えない、来なけりゃ良かった帰りたいけど帰れない。行けども行けども八方睨が近づかない、雪の舞う中無言でひたすら歩き、最後の急登は両手で這い上がりようやく八歩睨に到着。本院岳から八方睨みの区間が一番の核心部となりました。八方睨で登りが終了だと思うと皆さん会話が弾みます。寒かったが天気は再び回復、長野方面は日が差し、山頂が真っ白の高妻も良く見えたが西岳山頂方面は雪雲に隠れていた。早く通過してよかったですね。先導のK林さんありがとうございました。
 さて本日最後の核心部、下りの蟻の戸渡りに向かう、剣の刃渡りは去年から鎖がつきました、戸渡りは乾いていたがリーダー指示で北側の鎖を選択(残念)。鎖場をひたすら下り五十間長屋で登攀装備を解除。ここで鎖場は全て終了、枯葉に覆われた登山道を黙々と歩いて全員無事奥社に到着。
 距離は11k弱でしたが、危険な鎖場の連続と険しい稜線のアップダウンはさすが破線ルート。また天気がくるくる変わりましたが雨には当たらず、結果的には天気に恵まれました。他に登山者もなく霧氷の西岳稜線を独占、山の厳しさ楽しさを一日で堪能し皆さん大満足の山行となりました。
 (K坂記)
山行時間 9時間30分(休憩含) 距離10.75km 最低高度1030m 最高高度2053m
累積上昇高度1603m 歩数26,708

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  • 西岳登山口
    西岳登山口
  • 最初は綺麗な紅葉の登山道
    最初は綺麗な紅葉の登山道
  • これから目指す西岳
    これから目指す西岳
  • 鎖場が出てきた
    鎖場が出てきた
  • トラバース
    トラバース
  • 霧氷が現れた
    霧氷が現れた
  • 一番怖かった鉄梯子へのトラバース
    一番怖かった鉄梯子へのトラバース
  • 軽々登攀
    軽々登攀
  • 霧氷の稜線を歩く
    霧氷の稜線を歩く
  • 合同写真
    合同写真
  • 綺麗
    綺麗
  • 寒むかった本院岳
    寒むかった本院岳
  • 登山道にも雪が
    登山道にも雪が
  • 八方睨みで一休み
    八方睨みで一休み
  • おなじみの一枚
    おなじみの一枚
  • 無事戻って来ました。
    無事戻って来ました。