2016年2月27日~28日 阿弥陀岳南稜 例会山行


行 程
27日(土)6:30 諏訪湖SA集合 7:30 舟山十字路着 8:00 出発 11:40 立場山山頂 13:30 P1とP2のコル(テン場)着
28日(日)8:30 テン場出発 9:20 P3取り付き着 9:40 ルンゼ登攀開始 11:30 阿弥陀岳山頂 12:00 山頂出発 13:10 不動清水通過 14:00御小屋山山頂 15:00舟山十字路着

メンバー L:T.S Y.H H.K D.M H.F

 長野組と諏訪湖SAで待ち合わせしてから舟山十字路に向かう。既に車は10台くらい停まっている。持って行く食料を調節して出発した。10分くらい歩いた所でペグを忘れたことに気付き車まで取りに帰る。しばらく歩いて広河原橋を渡り、その先で林道から右に折れて沢を渡り、急斜面を登って尾根に取り付く。雪が全くなく土は凍っていてその上に枯れ葉が積もり歩きにくかった。尾根にはしっかりとした道があった。雪は無い。所々凍っていて滑りやすい。標高を上げて雪が出てきた所でアイゼンを着ける。
11:40樹林帯のなかにある、なだらかな立場山山頂に着く。眺望はない。15分くらい休んで先に進む。阿弥陀岳や権現岳を眺めながら青ナギを通って急斜面を登って無名峰に着く。P1で先に行ったYさんが待っている。しばらく休んでコルに向かう。コルではTさんが一人でシャベルで雪をならしていた。テントは一つもない。雪の壁ができていてその風下にテントを設営することにした。テントが大きくて少々手間がかかったが、どうにかテントを設営し、15時には飲み出した。コルのテントは3張りだった。設置場所がよかったのか、強風予報の夜中も風はそんなに気にならなかった。
 28日は4時半起床のはずが、5:50に起きた。外は快晴。澄んだ空気の中、新雪の峰々が紺碧の空の下にそびえている。目の覚める美しさだった。8:30出発。4人組の先行パーティーが7時前に出発しその後ソロが2組行ったので、ちょうど良い時間だったと思う。9:20P3の取り付き着。二人が登っていたので強風の中待機。20分待って登攀開始。Tさんがトップを行く。どんどんロープが引き上げられ、ロープ(50m)が足りなくなりシュリンゲで延長した。風で声が聞こえにくい。フィックスされたロープにアッセンダ―を使って順次登って行く。一番最後の私はルンゼの下の陽の当たらない場所で長々と待つことになり、登り始める頃には足先の感覚がなくなった。途中までプルージックで登ったが、自分に結んだロープを何度もアイゼンで踏みそうになり、途中でロープを張ってもらえるまで待つことにした。ルンゼは一部凍っていたが雪が乗りアイゼンがよくきいた。前日登った記録を見るとカチコチの氷が続いていたようだ。昨晩の降雪で歩き易くなったようでありがたい。2ピッチ目は斜度がゆるく、雪がサラサラでピッケルやアイゼンが刺さる感触はあまりないが難なく終了。終了点には陽が当たり暖かかった。P3をトラバースしP4を詰め、頂上直下の急登も雪が着いていて歩き易く頂上に到着。少し霞んできたが快晴。頂上はいろんなルートから来た人で賑やかだった。御小屋尾根経由で下山。暑かった。(H.F記)

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  •  舟山十字路 雪ない!
    舟山十字路 雪ない!
  • 立場川から南陵尾根への取付 雪がなく苦労をする
    立場川から南陵尾根への取付 雪がなく苦労をする
  • 南陵尾根
    南陵尾根
  • 南陵尾根2000mあたりでようやく雪の登山路に
    南陵尾根2000mあたりでようやく雪の登山路に
  • 阿弥陀南陵
    阿弥陀南陵
  • 立場山で
    立場山で
  • 阿弥陀南陵をバックに
    阿弥陀南陵をバックに
  • 青薙
    青薙
  • P1~P2のコルのテント場 雪庇を風よけに利用する 
    P1~P2のコルのテント場 雪庇を風よけに利用する 
  • テント場から 
    テント場から 
  • テント場からの阿弥陀南陵
    テント場からの阿弥陀南陵
  • 雪稜を歩く
    雪稜を歩く
  • 写真の左裏側が阿弥陀南陵のP3 今回の核心部
    写真の左裏側が阿弥陀南陵のP3 今回の核心部
  •  ルンゼ終了地点直下を登る
    ルンゼ終了地点直下を登る
  • 阿弥陀岳で全員集合
    阿弥陀岳で全員集合
  • 御小屋尾根
    御小屋尾根