10月17日(土)~18日(日)北穂高東稜 (例会山行)


天気:1日目晴れ 2日目晴れ
行程:1日目 上高地8:20 涸沢14:00  
   2日目 涸沢4:30  北穂高東稜6:00 北穂高小屋8:00~8:30 涸沢10:20~11:15 
メンバー:加さん 植さん 寺さん

1週間前に積雪はあったが、その後1週間天気がよく、ほとんどの雪が溶け、通常に登山可能となった。天気は2日間とも無風で暖かい日となり、最高の日となった。涸沢のシーズンは終わりのようであり、人の数も少なく、静かなキャンプ場であった。私は個人的にこの時期が大好きである。
2日目;東稜の取り付きで日が出るのを想定し4時半に出発する。今朝は、幸いなことに霜も降りず、氷点下になっていないように思う。1時間程度歩き、標高2700mあたりで一般道から離れ、東稜の取り付きを目指す。取り付きは、写真の通りY字谷の右端ですぐにわかった。南陵コースから離れ、取り付きまでのガレ場を歩き、東稜の稜線にでる。ここで標高約2800m。稜線から槍が右手に見える。素晴らしい景色に一同感動。そこからは稜線歩きとなるが、特に難しい箇所はない。時々岩場が混じるが雪もなくスムーズに歩く。ゴジラの背に入るところで、一時だけ垂壁を上る。真下が見えてちょっと緊張する場面ではあるが、慎重に歩けば問題なし。垂壁を上がり右側へ巻く。ここにはハーケンが幾つかあり、シュリンゲもかかっていた。残雪期であれば、ザイルを出すところであろう。ゴジラの背にまたがって超えると、次は頭?鼻?を超える。(鼻らしいが私には頭に見える)超えたところで懸垂する。クライムダウンも可能。ただこの辺りの北面には雪が3-4センチ積もっていたので、滑っても嫌なので安全に懸垂をする。支点用の残置シュリンゲあり。懸垂で降りた地点が、東稜のコルとなる。後は小屋を目指して上るのみ。小屋に向かって上がる北面には、雪はあったが、丁寧に足を蹴りこむ程度で登れた。北穂高小屋で到着し、景色を堪能した後、涸沢に降り、テント撤収。行きとは違うパノラマコースを降りて下山した。

<ポイント>
・北穂高東稜は、残雪期でなければ、簡単な岩場歩きができる人なら特に問題はないルートである。ルートファイティングも特になし。
・ロープは懸垂で使ったのみ。
・下山にパノラマコースを使った。涸沢から屏風の耳の分岐まで200m近くも高度を上げての下山ルートであり、そこまではアップダウンもかなりある。途中で槍沢からの槍ヶ岳が見えるらしいが私は見過ごした。[寺さん記]

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  • 朝焼けの前穂高北尾根
    朝焼けの前穂高北尾根
  • 北穂高東稜取り付き(Y字谷の右端)
    北穂高東稜取り付き(Y字谷の右端)
  • 北穂高東稜にの取り付き ガレ場
    北穂高東稜にの取り付き ガレ場
  • 北穂高東稜から見た槍ヶ岳
    北穂高東稜から見た槍ヶ岳
  • 北穂高東稜からみた奥穂高雪がうっすらとつく
    北穂高東稜からみた奥穂高雪がうっすらとつく
  • 岩稜帯を歩く
    岩稜帯を歩く
  • 岩稜帯を歩く
    岩稜帯を歩く
  • ゴジラの脊の最初 垂壁を登り右へ巻く
    ゴジラの脊の最初 垂壁を登り右へ巻く
  • ゴジラの脊位にまたがる
    ゴジラの脊位にまたがる
  • 懸垂1
    懸垂1
  • 懸垂2
    懸垂2
  • 東稜のコルからみたゴジラの鼻?
    東稜のコルからみたゴジラの鼻?
  • 北穂高頂上
    北穂高頂上
  • 北穂高東稜 ゴジラの脊
    北穂高東稜 ゴジラの脊
  • 涸沢
    涸沢
  • 小屋じまいに入るヒュッテ
    小屋じまいに入るヒュッテ
  • 新村橋
    新村橋