9月20日(日)~23日(水) 赤石沢(個人山行)


行程:19日畑薙ダム駐車場前泊 20日 8:00畑薙第一ダムバス→9:00赤石沢入渓(椹島)→17:00 1400m付近幕場
   21日 7:00 発→8:45取水堰堤→ 10:00門の滝 → 11:00洞窟の滝→13:00大ゴルジュ→16:00 1900m付近幕場
   22日 7:00発→8:00大釜→8:30裏赤石沢出合→10:00奥赤石沢出合→12:30百間洞小屋→15:30赤石非難小屋
   23日 5:00発→11:30椹島

メンバー:L S谷 S藤 K藤

 19日は前日泊で畑薙ダムの駐車場入り。シルバーウィーク初日ということもあって駐車場は満車だった。
 20日バスで椹島まで行き、道路脇からすぐに入渓。快晴で水面は美しく、気持ちがよいが水量は多いようだった。序盤から大きな岩がごろごろし、淵や小さな滝が続く。渡渉する、巻く、へつる、対岸へ飛び移る、泳ぐ。すべてが凝縮されたような沢の遡行が続き、都度どうやって突破しようか悩むような場所ばかり。昼を過ぎても最初の目的地である堰堤にはなかなか辿り着けない(通常は4時間程度の道のり)。しかし残置やトラロープは要所にあり、大いに助けられた。
 15時近くなるが、直線距離で堰堤まで2/3ほどしか進んでいない。巨岩帯あたりでまた厳しい箇所にあたる。左岸を高巻き、懸垂で降りる。日も暮れてきたのでここでタイムアップ。運よく対岸にテン場になりそうな場所があったので、今日はここで休むことにした。

 2日目、この日も快晴。堰堤を目指し出発する。ここからはゴーロが続き、あっさり堰堤に着いた。なんと堰堤は取水していない!どうりで水が多いわけだ。
 そして門の滝に辿り着く。とてつもない迫力の滝だ。右岸に踏み跡を見つけ高巻く。巻き道上の滝をトラバース通過する際にロープを出したが、懸垂はしなかった。
 続いて洞窟の滝に辿りついた。事前に見ていた写真とは印象が違い大きい。ヘッデンを出して空身になり、残置のシュリンゲを頼りに力ずくで上がる。
 昨日ほどの苦労はなく順調に進むことができ、次の核心である大ゴルジュに辿りついた。こちらも巻かないと遡行困難なほど巨大なゴルジュだ。獅子骨沢沿いに踏み跡らしきものを辿ってトラバースする。途中踏み跡がはっきりしなかったため、ロープを出して悪そうな箇所を突破し、先に進むと踏み跡と合流でき川岸に出られた。
 ここからはテン場になりそうな場所を探しながら進み、小雪渓沢出合いあたりの左岸に良い場所があったのでそこを幕場にした。
 
 3日目。この日も快晴。百間洞小屋を目指し進む。最初の核心、大釜を巻く。ここからは難しい箇所は少なく、淡々と進めた。百間洞沢に入ってからは3か所ほど小滝があり、脇を登って突破する。登りやすく、私はこの辺りの登りがとても楽しかった。最後の大滝は踏み跡を辿り左岸を高巻いた。トラバースが怖かったのでロープを出した。
 その先は水量もガクンと減り、淡々と歩くのみになった。昼過ぎには百間洞小屋に到着。この日は赤石避難小屋に泊まることになった。
 
 4日目。日の出前に出発する。最終日も天気がよく後はただ下るだけ!と思っていた。途中体調を崩してしまい、昼前に椹島に着くことになった。

 赤石沢のダイナミックさと美しさにただただ圧倒されるばかりだった。門の滝・洞窟の滝など印象的な滝が多く飽きさせない。今回は4日間天候に恵まれたお蔭で何とか踏破することができたが、非常に厳しい沢だと感じた。行程も長いので安易に入らないことをお勧めする。(K藤記

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  • 入渓地
    入渓地
  • 序盤からこんな感じ
    序盤からこんな感じ
  • イワナ淵辺り?をへつる
    イワナ淵辺り?をへつる
  • 倒木を使って対岸へ
    倒木を使って対岸へ
  • 引っ張ってもらう
    引っ張ってもらう
  • へつる
    へつる
  • 巨岩帯
    巨岩帯
  • 2日目朝、引っかかったザイル回収
    2日目朝、引っかかったザイル回収
  • 堰堤 (800x600)
    堰堤 (800x600)
  • 門の滝
    門の滝
  • 洞窟の滝
    洞窟の滝
  • ラジオラリアが美しい
    ラジオラリアが美しい
  • 赤ナメ
    赤ナメ
  • 倒木も登る!
    倒木も登る!
  • 大ゴルジュ
    大ゴルジュ
  • 百間洞沢の滝の脇を登る
    百間洞沢の滝の脇を登る
  • 百間洞沢脇の滝
    百間洞沢脇の滝
  • 百間洞沢最後の大滝
    百間洞沢最後の大滝
  • 小屋着
    小屋着
  • 赤石岳ピーク
    赤石岳ピーク