8月22日  登川 金山沢 (個人山行)


天気:晴れ→曇り(ガス)→雨
メンバー:寺さん 佐さん 
行程:22日 入渓7:30 50m滝下~上10:00~10:30 第1スラブ下11:30 第2スラブ上14:30 割引岳17:45~18:00  巻機山登山口21:00(自転車デポ)→ 入渓地点22:00

天気は何とか良さそう、悪くても曇りならいいやと思い、金山沢へ。第2スラブを拝み、登りたい?いう私のわがままに佐さんに付き合ってもらった。
入渓地点の駐車場所で、ウシアブの大群が車を襲う。窓は開けれず、外にも出られない状況となる。幾度かここに来たことはあるけど、こんなことは初めてだ。心は折れ始め、このまま入渓前に敗退か…と思った。が、しばらくするとウシアブの大群が減り始め、ここはチャンスと慌てて、荷物をまとめて出発。
数年前にも第2スラブ手前までは来ていたものの、全く覚えていない。50mの大滝の前に来ても、その滝の存在も思えだせなかった。ガイド通りに左岸から高く巻く。急勾配、なかなかの巻きである。あまり高くならないよう意識したおかげで、落ち口に降りられた。少し行くと、第1スラブが見えてきた。“いよいよメインディッシュが…”と目の前にに着くや否や、ガスがかかり、スラブの全貌は見えなくなり、ルート取りはできず、あてずっぽうで登っていく。
第2スラブも同じ状況であるが、第1の時よりは少し視界は開けていたが、やはり全貌は見えなかった。ここでルート取りが見えないのは痛い。どこを上って良いのか…登りれるところをただ登った。傾斜は緩く、ザイルを出さずに上る。このままでも行けそうな雰囲気であったが、中段から傾斜がきつくなるというガイドなので、一息ついた場所からザイルを出した。登れそうなところを上がり1ピッチ(25m)切る。そこから右へトラバースしながら、登れそうなスラブを探す。ガイドではクラック状の弱点を探して上るとあった。これがそのガイドに書いてあるクラックなのか…半信半疑で登る。なにせ全貌が見えないのだ。途中核心だろう。勾配がきつく足ホールドがなくなった。かなりの時間躊躇した。“行くしかない”手がかりは、指が入る程度のクラックがあるだけ。そこに左手をにつっこみ、もう一方の手で岩をプッシュして体をジリジリと上げた。足はクラックに突っ込み捻じり引っかかりを探したが、止まったのは1回だけ。後は強引に体を張って、ねじ込むよう乗り上げて核心を抜けた。抜けたところに残置ピトンがあり、ルート取りに間違いがなかったことに安堵する。そこで1ピッチ切り中段終了となる。上段は階段状のスラブとなり、特に難しいところはないが、ぬめりが強い。油断はできない。第2スラブを終了するといきなり沢は狭くなった。ガイドでは、第2スラブ上もスラブ上の滝が続くが、どれも快適に登れると書いてあった。“嘘だ~”ザイルこそ出さないが、結構スリリングな滝ばかりだ。第2スラブ上から約3時間かけて、18時に割引岳に到着。ヘッ電下山は確実だ。ガイドでも、日帰り山行の場合はへっ電下山になると書いてあったので覚悟はしていた。が予定より1時間以上遅い。雨はかなり降っていたが、体中が濡れていたので下山中には雨は気にならなかった。巻機山登山口にデポしておいた自転車に乗り、車のある場所に行く最中、雨が目に入り気になった。夜10時にようやく車のある場所につく。当然風呂は入れず、道の駅で着替え、帰途となる。
 ※第2スラブはフェルトシューズでは登れない。クライミングシューズ持参するとよいと書いてあったが、晴れていないこともあり、どこで使うのかわからなかった。私は結局フェルトでガイド通りに登った。こんな水流のあるところを、クライミングシューズで登るのか…??もう1回行かないとわからないが、もういいや。(寺さん記)

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  • 平凡な川歩き?
    平凡な川歩き?
  • 連瀑のナメ滝(こんな滝繰り返されるが、第1スラブではない)
    連瀑のナメ滝(こんな滝繰り返されるが、第1スラブではない)
  •  50m大滝 右から高巻く
     50m大滝 右から高巻く
  •  第1スラブ(ガスで何も見えなくなった)
     第1スラブ(ガスで何も見えなくなった)
  •  7m大滝 左から巻く。これを超えると第2スラブ(念のためザイルだす)
     7m大滝 左から巻く。これを超えると第2スラブ(念のためザイルだす)
  •  第2スラブ 下段終えて中段の1ピッチ目
     第2スラブ 下段終えて中段の1ピッチ目
  •  第2スラブ中段の核心を乗り越えてあった残置ピトン 
     第2スラブ中段の核心を乗り越えてあった残置ピトン 
  •  残置ピトン場所から第2スラブを見下ろす(ガスで何も見えず残念)
     残置ピトン場所から第2スラブを見下ろす(ガスで何も見えず残念)
  •  第2スラブ上段は階段状 先に見える樹林帯で終了。そこから右へと曲がっていく 
     第2スラブ上段は階段状 先に見える樹林帯で終了。そこから右へと曲がっていく 
  •  第2スラブを終えてもまだまだこんな滝が続く
     第2スラブを終えてもまだまだこんな滝が続く
  •  この滝は右から巻いた。快適に登れそうな滝ではなかった
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  •  ナメ歩き
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  • 廃道でやぶ漕ぎの末にたどり着く
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