2月21日(土) 大毛無山スキー(個人山行)


メンバー:Tさん Mさん Sさん Hさん Kさん
行程:旧ARAIスキー場入口8:20→12:30大毛無山13:10→14:10林道合流点→15:00スキー場入口

 当日は移動性高気圧到来の絶好スキー日和。旧ARAIスキー場入口へ。
 木立の向こうに輝くたおやかな山稜に心躍る。もう春かと勘違いしそうな無風快晴下、誰もいない雪原を進む。標高差1200m強の登りだ。直ぐに暑くなりアンダーとシャツの2枚に。今は廃墟となった高級そうなホテルを過ごし、撤去されたリフト乗り場の先から旧ゲレンデ尾根に取り付く。点在する先行者2人のジグザグトレースを辿る。800m林道出合で、休んでいる先行者に追いつく。70歳近いと思われるかなりの年配者(そういう自分も結構な高齢者! 全くそれを感じさせない怪物です)山頂肩から繋がる貧木ノ-トレックの北面バーンあり!!! 下りのパウダーに期待も膨らむ。旧リフト降り場を過ごし、1100m上の沢屈曲部から山頂東コブに直に突き上げる支尾根に取り付く。この日一番の急登りだ。1200m辺りの緩斜面に出た所で休憩。
 先ほどのベテランは、ワイヤーのジルブレッタの頃から来ているそうな。(と言っても、今の人には解らないでしょう。自分の学生時代にはまだ売ってたよ。用具の進歩は目覚ましい。)彼曰く、「どこへ行っても人ばかり。ここは静かでいい。」全くその通りだ。最高の天気・最高のフィールドなのに、此処にいるには我々6人だけ。贅沢を満喫。(人の少ない理由は下山後判明)
 彼は山頂東コブに直登して行った。我々は右手肩に向かって斜上。稜線に出ると頚城の山々が目に飛び込んできた。稜線からコブの北側を巻き、頂上には右手肩を巻き、ラクラク山頂着! 二月とは思えない無風快晴春日和。眼前には妙高~火打~焼~鉢山・烏帽子のパノラマが広がる。容雅山の向こうに澄川の谷が鋭く深い。
 鞍部から東コブ南面の雪庇崩落跡をトラバースし、南東尾根に乗る。陽射しを浴びてやや重いが北側はパウダー。登りに物色しておいた北東斜面を狙う。地図上の1330mコンター地点からドロップ。あっという間に底に着く。斜度25~30°の快適パウダー!! 超気持ち良く滑降を楽しむ。小沢・支尾根を乗り越しながら806m独標尾根手前に至る。尾根に乗るか左の沢を攻めるか迷うが、膳棚沢がまだ行けそうとパウダー残る左へドロップ。沢はだんだん狭く急になる。小堰堤もあり下部は未知数のため650m辺りから右に巻いてゴンドラ中間駅跡上に出る。雪はかなり重くなってきた。リフト乗場下分岐点に2:10到着。
 
キタさんのおまけコーナー
1.大毛無山は名が示す通り無木・疎林の大斜面が至る所にある魅力的な山スキーエリア。膳棚は第四紀妙高火山群の溶岩か?
2.低標高・豪雪地のためパウダー狙いなら厳冬期。ザラメ狙いなら晩春も可。
3.山頂北側・南東側は大崩落崖と思われる急斜面。今回雪庇崩落二カ所。膳棚・膳棚沢下部共に雪崩・滑落のリスクあり。かつて膳棚から落ちて死亡したスキーヤーもいた。不用意に侵入しないこと。北隣の粟立山頂東崩落崖も同様(今冬死亡事故あり)。
4.山頂三角点は北側肩にある。最高点は表示数値より若干高い1430~35m位。
5.エリアは『妙高リゾート』(ネット検索しても出てこない)の私有地。事前許可が必要とのこと。現管理者はスタジオジャパホ(03-6434-9843)。

写真をクリックすると拡大表示 、<>マークをクリックすると写真が変わります。

  •  GPS軌跡
    GPS軌跡
  • 登りだし
    登りだし
  • アライスキー場跡
    アライスキー場跡
  • アライスキー場から見た焼山
    アライスキー場から見た焼山
  • ひたすら登る
    ひたすら登る
  • 大毛無山頂上で
    大毛無山頂上で
  • シュプール
    シュプール